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窪見家の家づくり

木材塗料「ウッドロングエコ」の話

わが家の外壁は、上半分と下屋部分が杉板張りです。

この杉板を大工さんに張ってもらう前に、自分たちで「ウッドロングエコ」という塗料を塗りました。
 

「ウッドロングエコ」を塗った杉板は雰囲気抜群

写真の外壁は塗布から2ヶ月ほど経ったところですが、赤みがかったグレーのなんとも言えない色味がとってもいい感じです。

 


 

Cabin Porn」に出てきそうな海外の山小屋ぽい雰囲気が最高に気に入っています。
 

塗装技術が不要なのでDIYがおすすめ

ウッドロングエコは酸化鉄、樹皮、ハーブなどの天然成分を使用した粉末で、水に溶いて使用します。

説明書には2度塗りが必要とあります。(10分間浸すという方法もあるもあるみたいですが未経験)

ただ、普通の塗料の場合だと「2度塗り」はしっかり2回塗り重ねることが必要という意味だと思うのですが、ウッドロングエコの場合は「塗り残し部分を見つけてそこにもしっかり塗るために2回目を塗る」くらいの感じで大丈夫なんじゃないかなと感じました。

粉末を水に溶いて使用しますが、水に溶いた後も水とほぼ同様のシャバシャバな液体なので、1回目から塗り忘れを気にして贅沢に塗り過ぎると垂れる量が多くてもったいなかったなあと今になって思います。

1回目に塗りきれていないところは、2回目に塗るときに色が付いていないのですぐにわかります。その時にそこをきちんと塗れば問題ありませんでした。

わが家の場合は子どもの学校の友達と一緒に休みの日に2〜4時間くらい皆んなで塗るというのを5回くらいと、あとは家族でとか自分一人でとかで3回くらいやって全部の外壁材を2度塗りしました。

こんな感じで、可能なら大人数で短時間を何度かやるのが一番負担少なくやれると思います。
 

▲初めて塗った日
 
かなり適当に塗っても最終的には木とウッドロングエコの化学反応で1ヶ月〜半年くらいかけて色ムラは均一というか気にならない感じになっていくので、塗りムラはほとんど気にしないで大丈夫だと思います。

塗った数分後には色の変化が始まりますが、塗った直後〜1週間ほどは、「あれ?何か他の現場で見たウッドロングエコの外壁みたいに綺麗に色が出ていないかも」と若干不安になったりしていました。
でも2ヶ月ほど経って板全体が見事な赤褐色に変化した今となっては、「全然心配いらなかったな〜」と思います。
 

▲右手前に見える板は1度塗りした直後のもの。塗ってすぐ薄くグレーに変色し始め、時間をかけて徐々に深みのある色合いに変色していきます

無塗装の木材に比べて2.2倍長持ち

木にウッドロングエコを塗って表面に化学変化を起こすことで、腐朽抑制効果が生まれるそうです。

ウッドロングエコの説明書に書いてある実験結果では、褐色腐朽菌(オオウズラタケ)に対して約30%の質量損失が起こるまでの時間が、無塗布の木材に比較して2.2倍という結果が出ているそうです。

しかも、基本的に塗り直しは不要。
つまり一度塗った後は「メンテナンスフリー」というのも、かなり嬉しいポイントです。

自然界にあるものを利用して木のポテンシャルを引き出している感じがいいですよね〜。

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