古民家は、素晴らしい!
DWELL saunaは、祖母が暮らしていた家(築60年以上)の中にあります。
家具の材料置き場として使っていた浴室の前の脱衣室と隣の部屋の雨漏りが年々酷くなり、さすがにどうにかしないとなぁ〜と思い、一旦材料を退かしてスケルトンにしてみることに。
写真は、スケルトン直後に雨が降った時の様子。
雨漏りの場所を探すために天井を剥がしてみると、樋から漏れた雨水が天井中に広がり、床も広範囲で濡れていたことが分かり一安心
それよりもいい感じの構造材が現れてワクワク😆
(この頃の家づくりは、個性と迫力があっていいですよね〜)
マイナスイメージの雨漏りで湿度も高く、じめっとしていて、普通ならあまりいい気持ちがしないはずの部屋が、天窓から刺す心地よい光のおかげなのか、凛とした落ちつきを感じらる空間
まるで老舗旅館の温泉場の雰囲気
DWELL的リノベーションとは…
あまり予算もかけず、しかも限りなく手を加えることなく、そこにある空間を最大限に活かすのが、DWELLの家具屋的「リノベーション」
そして導き出された最大公約数が、サウナ!
浴室に椅子を置いてみたところ、風の通りもよく窓からの景色も風情があって、なかなか良い
ということで、浴槽を水風呂にして、洗い場を外気浴する場所に。予想以上にいい場所なりそう
さてさて、次はサウナ部屋
もちろん、サウナ部屋をつくるのは初めて😅
先ずはビニールシートで壁を作り熱源の選定開始
1番目:アラジンストーブ
2番目:電気ストーブ
3番目:石油ストーブ
最後の石油ストーブが一番効果はあったのですが、臭いと一酸化炭素中毒が心配で不採用
何にしようか迷っていた時に、片付けの際に出てきた竈門を思い出し、置いてみることに
イメージは、バッチリ👍
この後の煙突工事をするかどうか、かなり迷ったのですが、テントサウナの熱源も薪ストーブが主流だったので、煙突を設置することに
煙突を繋いで、火を着けてみたところ焚き口が広いせいか、空気が逆流してサウナ部屋内が煙で真っ白に
なかなか上手くいきませんね🥲
その後、ネットで調べて見つけたのが、ホンマ製作所の時計型ストーブ。値段も¥4800と、とてもリーズナブル。
早速購入して置いてみました。
古民家との相性も良く、いい感じ👌
この薪ストーブだと、本体からの熱の放熱の温度が心配だったので、ブロックを積むことに
そして、テスト着火🔥
遠赤の心地よい暖かさを体感。とりあえず上手くいきそう
外から見るとこんな感じ
ここまでやっておきながら、辞めちゃうプロダクトもいっぱいあります。
判断基準は「人に喜んでもらえるか?」
サウナには、その可能性を大いに感じているので進めます!
ブラッシュアップ
サウナの一番のポイントは「熱さ」
仮組みのまま進めているので、ストーブに火を入れると必然的に隙間から空気が入ってくる。土間に立つと、足元は涼しく頭部は暑い。
ということで、座る床の高さを上げてみることに
予想通り、ストーブからの熱気も感じられます
この時で体感温度は50度弱、目指すは70度!
薪ストーブだけだと50度くらいが限界なのかな?
という自論に基づき「ロウリュウ」で湿度を上げることに
羽釜に大理石を詰め込んで
着火🔥
大理石が熱くなったところで水を垂らして見ると
蒸気のおかげで熱波が身体に突き刺さります
入口扉のステンレス製の取手も掴めないほどに熱くなったので、息子のイサムにお願いして革で巻いてもらいました
ということは、このままだとビニールも溶ける?どちらにしてもビニールからの放熱も結構ありそうだったので、一気に中も外も木で仕上げることにしました
最初のイメージ以上のサウナに仕上がり満足
そして、肝心の室温は…
バッチリ😆
外から見ると
お客様と楽しむ時は、ここを外気浴の場所として使っています
蝋燭の灯と風と音を五感で感じられます
古民家×サウナ
サウナをつくって、体感してみて分かったことは
「古民家とサウナは相性が抜群にいい!」
サウナが流行っているからといって、新築時にサウナを導入するのは、色んな面からみて、かなりハードルが高い
お金を掛けて古民家を改修したところで、その価値に見合う暮らしができるか不安
「もの」が飽和の状態なってきている現代において、物的欲求から精神的欲求を満たしてくれる選択として「古民家×サウナ」は、かなりアリだと思いました
温泉に浸かった後のあの爽快感を、移動することなく自宅で味わえるんです
これまで月2〜3回行っていた温泉に全く行かなくなりました。帰りの運転もしなくていいので、お風呂上がりのビールも美味しくいただいています
完成して僅かですが、体験した知人達もかなり満足してくれています
「サウナは、人を喜ばせてくれます」
だから、流行っているんですね