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みんなの家づくり

妊娠をきっかけに考えた私のキャリア

こちらの記事はnoteからの転載となります。
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工務店イトコーで広報を担当する村瀬です。

私事ですが、いま妊娠5ヶ月を迎えました。
現場監督の旦那さんと結婚式を挙げたのが今年の2月のこと。
「今度は家づくりに集中できるね!」なんて旦那さんと話していたころで妊娠がわかり、驚きと、嬉しさと、これからの不安と、いろんな思いが混じり合い、正直なところ複雑でした。

今日は妊娠を通して、私が感じたことや考えたことをお伝えしたいと思います。

入社5年目に入り、だんだんと任せてもらえる仕事も増え、仕事の楽しさを感じていました。
現場監督の旦那さんと私は、同じ会社に勤めてることもあり、家にいるときも仕事の話がほとんど。

私にとって、働くことが生活の中心でした。

妊娠がわかってから、その生活が少しずつ変化しました。
この変化は「これからの働き方」を考え直すきっかけになりました。

妊娠がわかってから、一番最初に変わったことは身体です。
妊娠初期のつわりは人それぞれと聞きますが、私の場合、「何もできない」状態でした。

横になっていないと辛く、最初の頃は起き上がるのも大変なことでした。

においに敏感で、特にアパートは私を攻撃してるんじゃないかと思うほど。
お腹が減って気持ち悪いけど、食欲がないので食べれない。
少しずつ食べれるものが増えましたが、食べると次は胃腸に負担がかかり、しんどい。

と、挙げればキリがないですが、いろんな症状を経験しました。
家事なんて出来るわけなく、しばらくは実家で両親にお世話になる日々です。

当然、仕事もままならず、急遽お休みをいただくことになりました。
初めのうちは、2〜3日休んだらきっと良くなる、と思ってましたが、そんなはずがなく…。
何日休んでも一向に良くならないので、気持ちもどんどん滅入っていきました。

働きたいのに、働けない。
これは思っていた以上に辛いことでした。

ちょうどその頃、コロナウィルス感染が問題となり、自粛生活が求められるようになりました。
私としては家から出られない状態なので、自粛生活は当然のことでしたが、皆さんもいろいろな影響はあったのではないでしょうか?

以前は当たり前にできていたことができない。
そういった状況は、これから誰にでも起こりうる、ということがわかりました。

そんな中、私がどう対応してきたか、これからどうなりたいのか、お話します。

体調が悪い間も、私はなんとか仕事をしたい、少しでもチームの役に立ちたい、その気持ちはずっとありました。
食べて、寝て、その繰り返しは出来たので、幸い入院はなく。
自宅療養中には、会社貸与のスマホは手放さず、なるべく連絡をとったり、世の中で起こってることを知るためにSNSを使ったり、唯一スマホの存在が社会とつながる手段でした。

そこで、自宅で出来る「仕事」から始めることにしました。
全て、小さい作業です。
メールチェックや、原稿の確認や修正をしたり、出勤していた頃は1時間もかからないでできたことを2〜3時間に分けて、ちょっとずつやりました。

ありがたいことに、会社は私の体調と働きたい気持ちをよく理解してくれて、「無理せず、出来る範囲で良いからね」と優しく声をかけてくれました。
当番などは急遽変更してもらい、すべての引き継ぎを早急に進めてくれました。
負担をかけてしまった方々からは、申し訳ない気持ちの私とは反対に、「今は一番辛いと思うから、ゆっくり体を休めてね」と優しく気遣っていただけた環境に、本当に感謝しています。

だからこそ、1日でも早く仕事復帰をしたい気持ちが強かったです。
最初は、スマホの画面を見るのも大変でしたが、それもだんだんできるように。
そうすると、仕事の幅もほんの少しですが広がり、自分なりに「仕事が出来る」実感も持てるようになってきました。

一方で、以前のように長時間作業ができないことに、後ろめたさというか、「これだけで本当に仕事をしたことになるの?」という疑問もありました。

この経験から、私の「働き方」が大きく変わりました。
今までは実際の作業時間や、完了した作業量が働く目安でした。
でも、正直なところ、今の状態でそれらを求められるのは心身ともにとても辛いです。

一時期は、なんとか出勤する時間を作っていましたが、出勤するとその反動で結果、動けない時間が増えました。これにはすごくストレスを感じました。

そこで上司と相談の結果、在宅ワークをメインにすることにしました。
作業量についても相談し、「仕事の質」を主に考え、1日あたりの作業量ではなく、週・月を単位に事前に調整したスケジュールとその成果物の結果を指標とする、そんな新しい働き方を試験的に進めています。

幸運なことに、仕事以外に私たち夫婦には「新しい家づくり」があり、それは仕事のような、そして趣味のような、私にとっては唯一の楽しみです。
家の完成は秋頃。
私にとって「新しい家」は、「新しい働き方」を確立していくチャンスでもあります。

これからは今よりもっと、時間も体も制限される生活です。
従来の、会社へ毎日出勤する生活はより難しくなります。
だからこそ、「新しい働き方」を必要としています。

一つの案ですが、新しい家では、半在宅ワークのような働き方も考えています。
もちろん、会社や上司と相談した上で実現することなので、私一人で決めるわけではありません。
今の試験的な在宅ワークから発展させて、ルールの整備を進めるのも一つのミッションです。

今回のコロナウィルス感染問題では、介護や子育てなど、様々な理由で在宅しなければならない方も多かったと思います。
これから「新しい働き方」が様々な場面で求められるのではないでしょうか。

私は、家づくりのアプローチから、「新しい働き方」を試行錯誤していきたいと考えています。

最後にひとつ、皆さんにお願いしたいことがあります。
それは、「思いやりを行動で示してほしい」ということです。

特に妊娠、妊婦さんに対しては、強くそう思います。

私自身、妊娠がわかってから今まで、「家庭と仕事の両立する」明確な答えを見つけたわけではありません。
試して、改善して、その繰り返しで、これからも仕事を続けられるのか、不安です。
また、これはきっとずっと続くと思いますが、体のことも心配です。

妊娠には、いろんな不安や心配がずっとついてまわります。
体の変化とともに、わかっていながらも相手に嫌なことを言ってしまったり、自由に体を動かせないからちょっとした調理や掃除もままならない日が続きます。

私は心と体の急激な変化で、生活が180度変わりました。
ですが、そばで支えてくれる旦那さんはじめ、支援してくれる家族の存在はとても心強かったです。
同じく、会社やスタッフの皆さんの支えはとても大きく、ここで働くことは私の生活の一部なんだと改めて感じました。

このような環境に恵まれたことに、感謝しています。

皆さんの思いやりのある行動やちょっとした一言が、誰かの支えになることを、忘れないでください。

さて、私の「新しい働き方」はまだまだ始まったばかりです。
これからもいろんな方の力をお借りしながら、模索していきたいと思います!

家づくりもいよいよ現場スタートです。
次回からは現場の様子もご紹介したいと思います!

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